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住宅ローンの話

私たちはお客様の将来の幸せを思い描きながら建築の仕事に取り組んでいますが、日々実感するのは、お金の大切さです。ママ色ハウスで毎月行っている見学会にいらしたお客様に、「注文住宅を建てるうえで何かご心配なことがありますか?」とお聞きすると、「お金のことが不安・・・・・・・」という方が圧倒的に多いのです。

家づくりで失敗する人は少ないですが、家づくりにかかるお金のことで失敗する人が多い。
ココではそうした失敗をしないように家づくりにおけるお金の注意点を紹介いたします。

POINT1

「借りられる額」≠「返せる額」

家を建てる際は、ほとんどの方が長期の住宅ローンを利用します。銀行などの金融機関では「年収500万円の方には○○○万円」と、返済比率という年収に対しての年間の返済額の割合に従って計算してローンを組みます。

でもちょっと考えてみてください。
同じ「年収500万円」であっても、お子さんが1人と3人では、必要な生活費が違います。
ですからローンの回せる金額も違ってくるはずです。でも銀行は同じ試算式に当てはめるだけです。

融資→年収から算出→家族構成で生活費は変わる

このように銀行からいわれるままに借りられる額一杯で計画を立ててしまうと結局家族みんながいろんな我慢をしなければいけなくなり、苦労する事になるのです。

住宅ローンは「いくら借りられる」ではなく「いくら返せる」とかんがえましょう。

POINT2

家賃8万円なのでローンも、はダメ

住宅展示場に行き、我が家の夢も膨らんだタイミングで営業マンに「今払っている家賃並みでかえますよ!」と言われたら、あなたはきっと心が揺れるでしょう。

毎月8万円の家賃をはらっている人ならば、同じ金額で住宅ローンが組めると思うかもしれませんが、実はそうではないのです。実際に住宅ローンを組むということは正確に言えば家賃並みの費用だけではなく、その家にかかる税金も毎年納めなければなりません。また、壊れてしまったお風呂や汚れてしまった家の壁を定期的にメンテナンスしなければなりません。

家賃と住宅ローンは全然違います

なにより住宅ローンの場合は30~35年と長期の期間、何があっても必ず払い続けなければいけないということです。

30~35年となると車の買い替えも何回かしなければいけないでしょうし、子供が大学進学を希望した場合もいかせてあげたいですよね。サラリーマンなら定年退職もあります。もし60歳が定年でしたら、年金も現行法では65歳からしかもらえません。5年間は無収入の期間ができるかもしれません。

家賃の8万円は「もし給料がへってしまった」「リストラされてしまった」というときには家賃5万円のアパートに移ることができます。運よく実家に住むことができれば0円で済む場合もあるでしょう。
しかし住宅ローンの8万円は、銀行に抵当権というものを設定され何があっても払い続けなければなりません。
もし仮に何かがあって払えなくなった瞬間、土地と家が銀行にとられてしまいます。

家賃は自由がきく8万円ですが住宅ローンとは自由がきかない8万円なのです。
そして長期間にわたって続く支払であるためきちんとしたライフプランをたてなければならないのです。

POINT3

繰り上げ返済の注意点

住宅ローンの返済を前倒しする繰り上げ返済、十分な貯金がある場合返済にまわすことは上手なお金の使い方の一つです。

例えば、一般的な元利均等返済の金利2.8%で2千万を借りた場合、三十年ローンでの利息は約958万円となります。これをローンを開始して半年経った時、預金から100万円を住宅ローンに充てて繰り上げ返済すると、利息の総額は約841万円、約117万円の利息を払わなくて済みます。そしてこの方法は返済期間も短くなる方法なので2年2ヶ月短くなります。

ただし注意する点もあります。

住宅ローン減税を利用している場合です。住宅ローン減税を簡単に説明すると年末の住宅ローン残高に合わせて借入額の1%を十年間にわたって還付してくれる制度です。
還付される額は年末の借入残高により算出されるので繰り上げ返済を一気に進めてしまうと、この優遇が受けられなくなってしまうことがあります。

もう一つの注意点が団体信用生命保険です。
例えば家族で協力して節約をし100万円の貯金をつくったとします。少しでもローンを減らそうとその100万円を繰り上げ返済にあてるのも一つの方法だと思います。
でも、あってはならないことですが、不幸にもご主人が翌月に亡くなられたとしたら、その100万円はもう手元にはありません。実はローンを組む時に、団体信用生命保険に必ず入ることになっています。これはご主人に万が一、何かあったとき残りのローンを払う必要がなくなるものなんです。

繰り上げ返済を進めるのもよいですが将来のために手元に現金を残しておくことも大切なことなのです。

マイホームを購入するという事は、
住宅ローンを購入するという事と同じことです。

ママ色ハウスでは、見学会に来ていただいたお客様に15分程度のセミナーを行っています。
皆さんが一番不安に思っておられる住宅ローンを含めた資金計画のアドバイスも精一杯させていただいております。

ぜひ一度、見学会にご参加ください。

「家族の幸せ」はお金にゆとりがあってこそ。
安心のご予算の中で、家づくりをしましょう。